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UAE(ドバイ・アブダビ)で医師として働く条件とステップ

「ドバイやアブダビで医師として働けるの?」

海外で医師として働くことを考えている人は、こんなことが頭によぎったことはないでしょうか?

今回の記事ではドバイやアブダビで働くために必要な条件と具体的なステップを紹介してきます。

日本人医師のドバイ・アブダビ就労

ドバイやアブダビで医師として働くための方法をまとめると、

  1. 応募条件を満たす
  2. DHA(DOH)に医師として登録申請する
  3. 現地企業にスポンサービザを発行してもらう

大きく分けて上記3つになります。

DHA(Dubai Health Authority)はドバイ、DOH(Department of Health – Abu Dhabi)はアブダビの保健局で、医師登録などを管轄する組織です。

ステップの大半は、DHAやDOHの登録プロセスに沿っていきます。

働くための必要条件

日本人医師がドバイ・アブダビで働くためには、以下の条件を満たす必要があります:

  1. 日本で専門医を取得している
  2. 2年以上のPhDコースを修了している
  3. PhD取得後に3年以上の医員経験がある

すでに専門医を取得しており、かつPhD(博士課程)が必要であることを考えると、日本では15%前後の医師が応募条件を満たしていることになります。

気づいた方もおられるかと思いますが、主要英語国のように、英語の資格試験の提出が必要ありません。その点ハードルは低いですが、実際の就職には、英語でのコミュニケーション力と中東での勤務に理解のある姿勢も重視されます。

働くためのステップ

医師として働くためのステップは、以下のようになっています。

ドバイもアブダビも同様のステップですので、今回はDHAを参照にします。

https://services.dha.gov.ae/sheryan/wps/portal/home/services-professional/service-description?scode=NRG&CATALOGUE_TYPE=PROFESSIONAL

  1. Self Assessment Toolで資格があるかチェック
  2. 就労先の確保
  3. PSV審査
  4. CBT Assessment(専門医試験)
  5. DHA(DOH)で登録審査
  6. 勤務先からスポンサーの取得

それぞれ詳しく解説していきます。

Step 1. Self Assessment Tool

まず初めに、こちらの Self Assessment Tool を用いて質問に回答していきます。ここでドバイで勤務する資格を有しているかを判断します。

基本的には、先程まとめた必要条件を満たしていればOKです。

Self Assessment Tool は何度でも繰り返し利用することができます。英語ができれば所要時間は3〜5分程度で完了です。

Step 2. 就労先の確保

Step 3以降の様々な登録をする前に、UAEでの就労先の確保が必要になります。なぜなら、以下のステップで負担する費用は、全て就労先が法律で支払う仕組みになっているためです。

ほとんどの場合は、UAEの医療人材エージェントを活用することになるかと思います。ちなみに日本では、弊社が唯一、現地の人材会社と提携しています

Step 3. PSV審査

次に PSV(Primary Source Verification)を行います。

PSVとは、提出される書類や職歴が正式なものかをチェックする工程のことを指します。

ドバイの場合、PSVは DataFlow Group という機関が指定されいます。ここで登録をおこない必要書類を提出していきます。

必要書類を提出するまでの工程をまとめると:

  1. DHA IDの取得(https://services.dha.gov.ae/
  2. DataFlow Groupに登録(https://dha.dfgateway.com/
  3. ダッシュボードで必要書類をアップロード
  4. 申請費用の支払い

上記の通りになります。

申請者の専門家やアップロードするドキュメントの数によって、費用は異なりますが、おおよそ1,260~1,680AED程度です。

PSV審査にはおよそ、2〜6週間かかりますのでご注意ください。

Step 4. CBT Assessment

次に、自分の専門に関するCBT Assessmentをオンラインで受験します。

CBT Assessmentは、簡易版専門医試験だと思ってください。ドバイはDHA Exam、アブダビはDOH Examと呼ばれます。

テストは、TOEFLなどの英語試験を提供しているPrometicという団体が主催しています。日本では東京と大阪で受験が可能です。

つまり、UAEでの就労は、日本にいながら全ての準備ができるようになっています。

詳細は以下の通り:

  • 費用:1,000AED前後
  • 合格基準:正答率60-65%以上
  • 試験形式:選択問題

医師として登録するためには全体の6割以上正解する必要があります。専門によっては65%の正答率が求められます。

専門医として経験がある方にとっては、決して難しくありません。

https://www.prometric.com/test-takers/search/dha

ちなみに、Step2のPSV審査とStep3のCBT Assessmentは同時並行で準備をしていただくことができます。

Step 5. DHA(DOH)で登録審査

ここまでのステップをクリアしたら、Step2で登録したダッシュボードから必要書類をアップロードしていきます。

審査にかかる時間は時期によって異なり、2〜4週間程度を見込んでおくと良いでしょう。

Step 6. 勤務先から就労ビザの取得

最後は就労ビザ(Employment Visa)を取得する必要があります。就労ビザは雇用主ありきですので、就職活動は必要になります。

審査が完了した段階で医師として登録が完了されたということになります。

まとめ

日本人が医師としてUAE(ドバイ・アブダビ)で働くためには、

  1. 専門医を取得している
  2. 2年以上コースの臨床PhDを取得している
  3. PhD取得後に3年以上の医員経験がある
  4. PSV審査の為の書類
  5. 雇用先の確保(就活)
  6. CBT Assessmentの合格

が主なステップとして必要になります。

一見大変そうなプロセスですが、他国と比べると英語試験の対策をしなくて良いので、より早く登録まで進めることができる可能性が高いです。

ドバイやアブダビでの労働条件等はこちらのページにまとめています。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。何かご質問などあればお気軽にご連絡ください。

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