Skip to content

45歳以上の医師 | オーストラリア永住権取得方法を紹介

最近は、40代や50代の医師からのご相談が増えています。この世代の最大の不安は、将来的に永住権の取得ができるのか?というものです。

実際に、永住権の申請には年齢制限がある国が多いです。オーストラリアの場合、一般的な永住権申請は45歳未満となっています。

これは、医師の場合も例外ではありません。しかし、特定の条件を満たすことで、45歳以上でも永住権の申請が可能です。

この記事では、その詳しい方法について紹介をします。

医師のオーストラリア永住権

オーストラリアで医師として働くためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。

  • 英語力の証明
  • 現地の医師免許登録

英語力の証明のためには、指定の英語試験に合格をする必要があります。試験は、複数の選択肢があります。最も人気なのは、OETとIELTSと呼ばれるものです。比較記事は、以下をご参照ください:

現地の医師免許登録は、主に2つの方法があります。1つ目は、AMC(オーストラリアの医療試験)に合格をするこで申請するStandart Registration。2つ目は、日本の専門医資格を活用する、Specialist Registrationです。

その上で、就職先を確保することができれば、働くことが可能です。Short Term Trainingなどの短期臨床制度を活用することで、すでに専門医を取得している方などは、英語資格の提出のみで働くことも可能です。

しかし、医師として働く権利を得られても、永住権の申請は異なる話です。

オーストラリアの永住権申請制度は、一般的にポイント制が取られています。

ポイント計算においては、年齢制限が45歳未満となっています。したがって、45歳以上の方は、通常のポイント制度では永住権の申請ができません。

そのような場合には、3つの方法があります。詳しく見ていきましょう。

方法1. 指定地域で労働

1つ目は、指定の地域で働くというものです。186ビザという、永住権の申請が可能なビザがあります。通常は、186ビザにも年齢制限があります。

しかし、「186 age exemptions」と呼ばれる、年齢制限が免除される制度があります。そこには、以下のような記載があります。

you are a medical practitioner (ANZSCO Minor Group 253) (Temporary Residence Transition stream) and you meet all of the below:
– you have been working in your nominated occupation as the holder of a TSS or subclass 457 visa for at least three years immediately before applying for two of those years, you were employed in regional Australia
– the nominated position is located in regional Australia

参照:186-visa-exemptions

指定地域2年以上を含む、3年間オーストラリアで医師として働くことで、永住権申請が可能であるということです。

指定地域とは、シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの大都市を除く地域を指します。厳密にはこちらのサイトから確認が可能です。

前提として、雇用主が見つかっていることがポイントです。雇用主の探し方は、色々ありますが、自分の専門医学会のウェブサイトに掲載されている病院に連絡をするのが王道です。

科によっては、プログラムや病院名がウェブサイトに載っていないこともあります。そういった場合は学会に連絡をし、自分の経歴とマッチをする病院とつないでもらえるかを相談してみると良いでしょう。

方法2. 現地で開業

2つ目は、現地で開業するというものです。こちらは、日本で開業の実績がある方が対象です。

日本での売上げが年間およそ7,500万円以上、持株比率、55歳以下といった要件はありますが、総合的なポイント次第でビザの申請が可能です。

条件等については、こちら移民局のサイトをご参照ください。ポイントの計算等も可能になっていますので、日本での売上や資産等を踏まえて、アプライできるかがすぐにわかります。

この188ビザは、最長で5年間発行されます。この5年間の間に、現地人の雇用を2人以上創出することや、一定の売上げを達成することにより、永住権へ切り替えをすることが可能です。

オーストラリアでの開業ではあるものの、現地の医師免許が必要な点は変わりません。重複しますが、医師免許取得には、英語資格とAMCへの合格が条件となります。

方法3. 研究者として申請

3つ目の方法です。オーストラリアには、「Global Talent Visa」という858ビザがあります。これは、各分野の最前線で活躍をしている人が申請できるビザです。

現役の医師の場合は、研究職としてアプライが可能です。年齢は55歳以下、英語資格もIELTS4.5で申請が可能です。

こちらから詳細の確認が可能ですが、詳しい要件等が書かれていないため、申請してみないと結果は分かりません。

2024年度は、858ビザの枠が1,000枠削減されました。また、年末までに「National Innovation Visa」に移行する予定で、「global talent」から「most exceptional talent」に表記が変更されるようです。

こういった変化を考慮すると、審査が厳格化することが予想されるストリームですが、自信がある方はアプライをしてみると良いでしょう。

まとめ

以上、45歳以上の医師が、オーストラリア永住権を取得する方法の紹介でした。結論としては、以下の3択があるということです。

  1. 指定地域で医師をする
  2. 開業医として挑戦する
  3. 研究者として試みる

オーストラリアは、40歳をすぎると永住権のハードルが一気に上がるポイント制になっています。

そんな中、医師は比較的多い選択肢があると言えるかと思います。参考になりますと幸いです。

This Post Has 0 Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Back To Top