Skip to content

海外で医師として働く!主要英語国の年収を役職別に徹底比較

医師という職業は、どの国でも高い社会的地位と報酬が期待できます。

この記事では、主要英語国の医師の年収について詳しく紹介します。

将来的に、海外でのキャリアを考えている方にとって、参考になりますと幸いです。

海外で医師として得られる年収

海外で医師として働く場合、国や役職によって年収は大きく異なります。

以下では、就職にあたり一般的な役職に焦点を当てます。具体的には以下の3つです。

  1. レジデント(ジュニアドクター)
  2. フェロー(スペシャリティドクター)
  3. アテンディング(コンサルタント)

左側がアメリカでの呼び名、右のカッコ内がイギリスでの呼び名になります。

医師の職務設計は、アメリカとイギリス圏で異なります。そのため、厳密な対応職種は若干異なりますが、当記事では分かりやすさを重視し、この3つを対応させました。

記事内の年収の参照元に関してですが、全て就職レビューサイトGlassdoorのデータを使用しています。現場で働く医師の自己申告によるデータのため、リアリティーのある数値かと思います。

なお、日本円の為替は2024年9月初期の値を使用しています。それでは、詳しく見ていきましょう。

レジデント(ジュニアドクター)

まずは、レジデント(ジュニアドクター)の基本給です。レジデントは、まだ臨床トレーニング中の段階で、日本の対応職位は、研修医にあたります。

2024年各国レジデントの基本給は以下です:

年収円換算
アメリカUS$52K – US$93K760万円 – 1,360万円
カナダCA$59K – CA$74K640万円 – 800万円
イギリス£31K – £44K595万円 – 845万円
オーストラリアAU$68K – AU$78K680万円 – 780万円
ニュージーランドNZ$65K – NZ$71K590万円 – 640万円
シンガポールSG$5,000660万円

基本給の幅は、等級の差と地域によります。等級は年に一度上がり、その際に大幅な基本給の増加があります。

こちらの数値は、あくまで基本給であることがポイントです。基本給に加えて、時間外手当、夜勤手当、週末手当、ボーナスが支給されるため、実際の支給は基本給の1.5倍程度になることが一般的です。

特に、シンガポールではボーナスが基本給の一年分支給されます。したがって、実質的には基本給の2.0-2.5倍の年収になります。

フェロー(スペシャリティドクター)

次に、メディカルフェロー(スペシャリティドクター)の給与です。フェローは場所や施設により定義が変わりますが、ここでは日本での専門医になったばかりの職位として扱います。

2024年各国フェローの基本給は以下です:

年収円換算
アメリカUS62$K – US$114K915万円 – 1,680万円
カナダCA$63K – CA$96K695万円 – 1,060万円
イギリス£39K – £49K750万円 – 945万円
オーストラリアAU$100K – AU$147K1,000万円 – 1,470万円
ニュージーランドNZ$94K – NZ$111K860万円 – 1,010万円
シンガポールNANA

こちらもあくまで基本給になります。ここから手当がついて、大幅に手取りは上昇します。

どこの国も大きな違いはなさそうですが、物価を考慮するとイギリスでの年収は高いとは言えません。イギリスでは、英国国民保健サービスNHSにより、医師の給与体系が厳密に定められています。

NHSで提示されている給与体系と、実際に医師が支給をされている給与に乖離があることが気がかりです。NHSの給与体系を記事にまとめてますので、気になる人はこちらの記事を参照にしてください。

フェローの給与も、経験年数や等級により変動します。日本の医療制度で同様の経験を積んだことが証明できない限りは、給与水準の一番下からスタートし、徐々に昇給していくと考えておきましょう。

アテンディング(コンサルタント)

最後に、アテンディング(コンサルタント)の給与です。アテンディングとは、病院医師の中で最も高い指導医としての役職です。日本の対応職位としては、スタッフ、教授、主任医師などになります。

2024年各国アテンディングの基本給は以下です:

年収円換算
アメリカUS192$K – US$341K2,825万円 – 5,000万円
カナダCA$100K – CA$276K1,100万円 – 3,040万円
イギリス£40K – £97K770万円 – 1,870万円
オーストラリアAU$248K – AU$458K2,480万円 – 4,580万円
ニュージーランドNZ$102K – NZ$140K930万円 – 1,280万円
シンガポールSG$84K – SG120K925万円 – 1,320万円

アメリカとオーストラリアの基本給が、その他を寄せ付けない大きな値です。基本給が2,500万円を超えてきますので、給与面では報われます。

実情としては、日本で専門医として活躍をしていても、いきなりアテンディングとして働くことは困難です。多くの場合、フェローやスペシャリストとしてスタートをされることがほとんどです。

まとめ

以上、主要英語国の医師の年収についての紹介でした。いかがでしたでしょうか?

レジデントやフェローに関しては、各国間の差は大きくない。アテンディングになると、給与は一気に跳ね上がり、各国間の差も大きくなるという結論です。

また、フェローになると、専門の科によっても給与は異なります。手術が難しい外科医などの場合は、数倍の給料になることも珍しくありません。

海外で医師として働く場合、英語力をつけることが対策の第一歩になります。いずれの国でも共通して、IELTSやOETといった英語資格のスコア提出が求められます。

IELTSとOETに関しては、以下の記事にまとめています。気になる人は参考にしてみてください。

記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

This Post Has 0 Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Back To Top