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OETスピーキング対策:Step 2 CSとの違いとコツ

OETのスコアメイクにおいてリスニングと同様に難関と言われているのがスピーキングセクションです。

OETのスピーキングは、模擬患者とのロールプレイが中心になります。

形式的にUSMLE Step 2 CSと似ていますが、より内容の変化が大きく柔軟な対応力が求められるテストです。

今回の記事では、そんなOETスピーキングの対策方法やコツについて共有していきます。

OETスピーキング対策

まず、OETのスピーキングの概要を以下にまとめます:

時間約20分(1ロールプレイ5分・準備時間3分)
問題数2 ロールプレイ
試験内容ロールプレイ(模擬患者との問診)

面接官が患者役となり、実際の問診と同じようにコミュニケーションを組み立てていくことが求められる試験形式です。

試験が始まるとロールプレイカードが配布され、そこで診療におけるシチュエーション(患者の症状や処置方法など)を確認します。

ロールプレイが始まる前に3分間、そのカードを読み込み問診の流れを組み立てて実際の試験に臨みます。

最大の特徴は2種類の評価観点が設けられているという点です。

OETスピーキングの評価観点

OETスピーキングは、

  1. Linguastic Criteria(言語評価)
  2. Clinical Communication Criteria(問診スキル)

の2点の観点から評価されます。

この中でも後者の “Clinical Communication Criteria” が非常に重要な観点になります。

この観点をクリアできるような立ち回りを覚えることがスコアメイクで最も重要な要素です。

Clinical Communication Criteriaの評価観点

Clinical Communication Criteriaは、

  1. Relationship-building(信頼関係の構築)
  2. Understanding and incorporating(患者への配慮)
  3. Providing structure(順序立てた問診の進め方)
  4. Information-gathering(診断に必要な情報の収集)
  5. Information-giving(分かりやすい説明)

これら5点が軸になります。

この中で特筆するべきは「患者との関係性」という不透明な要素にウェイトが置かれているという事実です。

どういうことかというと、一般的な問診のような “瞬時に迅速な判断” ではなく、カウンセリングのような患者に寄り添う態度(寄り添ってみえるような表現)が求められるということです。

詳細は以下をご参照ください:

Ultimate Guide to OET Speaking Part 2: Clinical Communication

OETスピーキングの基本的な型

上記を踏まえた上で、OETスピーキングの理想的な話の流れをまとめると、

  1. 挨拶(信頼関係の構築)
  2. 問診(情報収集)
  3. 症状の説明(分かりやすい説明)
  4. 症状の要約(再確認)

の順番になります。

1. 挨拶

まずは「1. 挨拶」で “良いお医者さんだ!”と思ってもらえるように演出します。

例えば、

I’m doctor ~~~. 
Could I have your name, please? 
Feel free to ask questions anytime, if you have any concerns, okay?
So, what brought you here today?

このように「どうされましたか?」と本題に入る前にジャブを1〜2発入れておきましょう。

評価は録音された音声を元にされるので、実際に表現として残しておくことが大切です。

2. 問診

患者が症状について話したら、次は「問診」に移ります。

ロールプレイカードには色々とタスクが設定されていますが、それを無視してでも必ず問診は行うようにしましょう。

というのもタスクカードを元にいきなり症状を説明し始めると、情報収集の評価観点を満たすことができなくなるためです。

問診の内容はオープンクエスチョンからクローズドクエスチョンに移行することを意識してください。

例えば、

How do you feel now?
→ Do you have any (pain/discomfort) in your ~~~?
→ When did it start?

のようにざっくりとした質問から徐々に詳細な質問に切り替えていくイメージです。

問診に時間をかけすぎるとその後の症状の説明に時間が割けなくなるので、2〜3程度質問したら次にシフトしてみましょう。

3. 症状の説明

問診が終わったら本格的にロールプレイカードに載っているタスクに沿って話を展開していきます。

症状の説明だけはロールプレイごとに内容が異なるので、症状に関する事前のインプット・背景知識が非常に重要になります。

症状の説明は主に、

  1. Overview(症状の概要)
  2. Cause(症状が起こる原因)
  3. Treatment(治療方法)
  4. Side Effect(副反応のリスク説明)

の4点が求められます。

それぞれの説明は専門的な語彙を使用せず、一般的な患者でもわかるような表現が望ましいです。(おじいちゃん・おばあちゃんでも理解できるような表現)

4. 要約

症状の説明が終わったら、患者がその内容を正しく理解できているかを要約しつつ確認していきます。

要約も難しい表現を使う必要はないので、多少内容を省いても大丈夫なので患者が分かりやすいような表現を使うようにしましょう。

また説明の途中で、

  • Okay?
  • Do you have any questions?
  • Any concerns?

など、相手の心情を尋ねてあげるとよりスコアが安定します。

OETスピーキングのスコアメイクのコツ

上記で説明した基本的な型をベースに、もう一つ徹底してほしいことが「患者の心情に寄り添う表現」を用いることです。

基本的にOETスピーキングでは患者はある症状に関して「不安・ストレス」を抱いている状態です。

そのため、患者が説明した後にその心情を受け止めてあげることが求められます。

「患者が話す→共感の表現を伝える→次のトピックに移行する」という流れを徹底しましょう。

共感の表現は、

  • I’m sorry to hear that.
  • That’s hard. Are you okay now?
  • I can understand your concerns.
  • That must be distressing for you.

など、いくつかスムーズに発話できるように練習しておくことをオススメします。

その他で頻出で使われる表現例などは以下の記事にまとめてあります。参考までにご連絡ださい:

まとめ

OETスピーキングは「どの観点が評価されるか?」を正しく理解できていないと、安定したスコアメイクが難しいです。

しかし、一度ポイントを理解できると対策なしでもスコアメイクができるようになることが多いです。

闇雲にオンライン英会話や発音に取り組む前に、大枠で求められるスキルに関して理解を深めてみてください。

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